「使ってほしく無い言葉ばかり真似する」
「気に入らないことがあると、なんですぐ叩くの?」
「思い通りにならないからって、そんな大きい声で叫ばないで・・・」
娘(3歳2ヶ月)のトイレトレーニングを始めた頃、娘の言動に不安を感じる機会が増えました。
「不安」(トイトレ)×「不安」(問題行動)= 鬱状態
となっていたわけです
脱したつもりで、脱し切れていませんでした。
そんな鬱状態がもう3ヶ月以上続いていました
どうしたもんかと本屋をうろついている時に、ふと本を手に取り、読みました。
それがこちらの本です。
読む前にまず思ったのは、
「心にも育て方があるのか!」ということ。
今までは「正しく育てれば、それに準じて心も良い感じで育つ」と思っていました。
でも、違ったみたいです
この本は、児童精神科医&子供に関わる仕事を50年に渡り続けてきた方が書いた本です。
読んでいて内容がストレートに響いてきました。
例えば・・・
「トイレトレーニングなどは、叱りすぎも、ほめすぎも、どちらも子供の自律を妨げることにつながります。」
「子供がのぞむことをみな与えるのが過保護、親がのぞむものだけを与えるのが過干渉。」
「自主性と主体性を持っているからこそ、模倣することもできるし、創造性を発揮していくこともできるのです。」
などなど。
これらはほんの一部です。
過保護に育てた結果、大きくなって問題行動を起こす、なんてことは無いそうです
(「過保護」がどのような状態を示すのかは本の中で具体的に示されています)
そして、自主性は親からたくさん愛されることで育ち、自主性が育ったからこそ主体性も育つ。
主体性があるからこそ「模倣しよう」という発想が生まれて行動を起こせる。
模倣していく中で創造性が育つんだそうです。
全部つながっているんですね。
人間は「土台」が全てなんだそうです。
大学生活はやり直しができても、小学校生活はやり直せないなど、戻れば戻るほどやり直しができなくなる。
だからこそ、幼児期の土台作りはとっても大切なんだそうです
最近、娘ちゃんと2人きりの生活に心が疲れています。
そこで、子供たちだけで遊んでいる間に、大人同士で会話してストレス発散しようと、久しぶりに友人の家に連れて行きました。
しかーし。子供同士で喧嘩が起きたり、どちらか一方の問題行動でギクシャクしたりと散々な結果になってしまいましたぜーぜー
でも、そんなこと、当たり前なんですね。
この本を読んで、娘は健全な成長過程にあるのだなーと少し肩が軽くなりました
「反動の先に大きな飛躍があるのだ」と教えてもらったので、少し余裕を持って娘の反動(反抗)に対処できる気がしてきました
育児のプロが教えてくれたんだから、的外れなんてことは無いでしょう
そして、お母さんが感じている不安の種を少しでも共有し合えるように、ぜひぜひお父さんにも読んでもらいたい1冊です。
この本にはお母さんが感じる不安の発生源みたいなものがずべて書かれていました。
やっぱり、「今の我が子」をみて「将来の我が子」に不安を覚えるんですよね。
お父さんも読んでね
読んで読んで〜
文章量は他の育児本に比べるとかなり少ないです。
わたしは1時間半かからないで読めました。
なので、何度となく繰り返し読める本だと思います。
育児に少しでも不安を感じた時に、何度でもよみかえそうと思います。
というか、この先何十年と読み返すことになるんだと思います。
私は書店で購入(1300円+税)しましたが、本をネット購入する方は「送料無料」の物を選んでくださいね
子どもの心の育てかた [ 佐々木 正美 ] |
これからはもっと、育児を楽しめるかな〜

コメント